耕作放棄地の棚田再生スタート

30年近く使われていない棚田を再生すべく昨年から農地に生えてしまった木の伐採を行っていました。

伐採後の田んぼ

東京生まれの映画監督の僕としては木の伐採をすることさえも新鮮な体験です。

現在のWish House農園に移る前に住んでいた美和村で木こりの大先生に修行に入り、伐採を学びました。それが今に生きている感じです。

これから畦を直したり、水路を直したり。4月には種まきできるように仕上げていこうと思います!

水路も研究するととても深くて、人間を知る作業そのものです。

戦後に作られたコンクリートのU字溝という農水路があり、それが主流なのですが、これは実は土の空気の流れを遮断してしまうデメリットがあり土地を荒らしてしまうんです。竹藪が増えすぎたり、山の上まで影響するなんて知りませんでした!ダムを作ると土砂災害があるといいますがアレのミニバージョンみたいなものです。

土に埋もれた水路を掘り出す!

30年かけて壊れた水路、と捉えるか、30年かけて自然が自然の状態に戻そうとしているのか、と捉えるかで見え方は全然違ってくる。

人間が作為的にこうしたい!と無理やりやることにはどこかアンバランスが生まれたり破壊が生まれてしまう。

先人たちは自然に寄り添って自然を観察して、自然の中で知恵を育んだ。

僕の生まれた時代や教育はその逆だったように思う。

人間中心のロジカルな世界だけを正義とするような流れ。でも実は映画作りもそうですが、そこには限界というものがあってそれをこえることはできないのです。それをつくづく感じたからこそ二拠点生活をして野菜、米、フルーツを育てています。

人の心も水の流れのようにしなやかに、無理のない方に確実に流れる、ということができたなら素敵だなぁと思っています。

今年も自然体験や農業体験したい人や棚田再生や田んぼのシェアに興味がある方に参加いただき、みんなで里山の空気を吸えたら嬉しいです!イベントとしても開催予定ですが、ファームに宿泊施設があるので農泊的な体験をしたい方いつでもメッセージくださいね♬

今年はイセヒカリを植える予定です🌾

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